Gehirn DNS の HTTP API で予約できるマイグレーション日時が5分単位になります

平素より Gehirn Web Services をご利用くださいましてありがとうございます。

Gehirn DNS では、お客さまが指定した日時に DNS ゾーンのバージョンを切り替えてリソースレコードの変更を有効にするマイグレーション機能を提供しております。

これまで HTTP API からマイグレーションを設定される場合、指定できる予約日時は1秒単位となっておりました。この度、この予約日時を5分単位に変更することになりましたのでお知らせいたします。この変更は2025年2月1日0時以降の予約日時を指定される場合に適用されます。

予約日時は HTTP API の POST /dns/v1/zones/:zone_id/presets リクエストの applied_at パラメーター に相当します。

この変更は HTTP API をご利用の場合のみ適用されます。 Web コンソールをご利用の場合や即時にバージョンを切り替える (アクティブにする) 場合は従来どおりご利用になれます。

なお、この記事内の日時はすべて日本時間 (UTC+9) です。

変更の詳細

今回の変更では、マイグレーション設定時に指定する予約日時のみが変更となります。実際のマイグレーションの挙動や実施方法に変更はございません。

この変更は予約日時に適用されます。2025年2月1日より前に、2025年2月1日以降のマイグレーションを予約される場合もこの変更の対象となります。

2025年1月31日23時59分59秒まで

2025年1月31日23時59分59秒までの予約日時を指定する場合は、これまで通り1秒単位で指定できます。

2025年2月1日0時0分0秒から

2025年2月1日0時0分0秒以降の予約日時を指定される場合は、5分単位で指定します。秒が0で、分が5で割り切れる時刻が有効です。

この条件に沿わない日時を指定した場合は、指定日時にもっとも近い未来の5分単位の日時で置き換えられます。

変更の理由

Gehirn DNS ではサーバーの負荷を分散し、より安定したサービスをお客さまにご提供するため、 DNS サーバーを世界各地に分散して配置しています。また、それらの DNS サーバーの応答を世界各地にあるより多くのサーバーでキャッシュすることでさらなる負荷分散と応答の高速化を図っています。

マイグレーション機能では秒単位で指定された日時に DNS サーバーが応答するバージョンを切り替えますが、世界各地の DNS サーバーの同期やキャッシュの置き換えに時間を要するため、更新されたリソースレコードが実際に応答されるまで数十秒から1分程度を要します。

このことを明確にし、実際にバージョンが切り替えられる日時に幅があることを示すため、指定できる予約日時を5分単位に変更することにいたしました。

指定できる予約日時の条件のみを変更し、実際のマイグレーションの挙動や実施方法に変更はございません。

予約日時の切り上げについて

2025年2月1日以降の予約日時が新しい条件に適合しない場合は、上記でご説明したように予約日時を5分単位で切り上げます。指定日時にもっとも近い未来の5分単位の日時を選択します。

マイグレーション機能は新システムへの移行や、いわゆるソーリーサーバーへの切り替え・切り戻しなどにご利用いただくことを想定しております。 Gehirn Web Services の Public Preview を2015年4月1日に開始した際にもマイグレーション機能を利用しました。

このようなご利用シーンを想定したとき、指定日時よりも前にマイグレーションが実施されてしまうほかの丸め処理よりも、指定日時より後にマイグレーションが実施される切り上げ処理の方が安全であると考えております。

また、このようなご利用方法ではそもそもキリのよい日時を選択されることがほとんどであると考えられ、実際の Gehirn DNS のご利用状況に鑑みても今回の変更の影響を受けない場合が大多数であることを確認しております。

エラーとせずに予約日時を置き換えるのは、すでにマイグレーション機能をご利用いただいているお客さまにおいて今回の変更の影響をできるだけ受けないようにすることを目的としております。

なお、 Web コンソールではサービスリリース当初より5分単位で予約日時を指定いただいておりますため、今回の変更の影響を受けません。