エイリアス機能の一部非推奨化について

Gehirn DNS 独自方式であるエイリアス機能を A または AAAA 以外のリソースタイプ で使用することは、ほかに代替する方法がない場合を除き非推奨になりました。多くの場合 DNS 標準の方法で代替することができます。

エイリアス機能はドメイン名(オーナーネーム)とリソースタイプの組み合わせごとにそれぞれ設定できますが、オーナーネームを共有するほかのリソースレコードが存在しない場合は CNAME で代替できます。また、 SPF レコードのようにほかのドメイン名を参照する標準の方法を持つ場合もあります。

A および AAAA ではこれまで通りご利用になれます

MX リソースタイプ 

MX リソースレコードはメールサーバーとその優先度を指定するものです。メールサーバーはホスト名で指定します。メールサーバーのホスト名が変更されることは稀なため、エイリアス機能ではなく、標準の MX リソースレコードを使用することができます。

メールサーバーの IP アドレスを変更する場合は、当該メールサーバーのホスト名の A リソースレコードまたは AAAA リソースレコードを更新します。

@ IN MX 10 mx1
@ IN MX 10 mx2
mx1 IN A 192.0.2.11
mx2 IN A 192.0.2.12

また、 mail.example.net. のように Zone Apex (ネイキッド)ではないドメイン名を使用する場合は CNAME を利用できる場合もあります。

mail IN CNAME provider.mail.example.net.

TXT リソースタイプ 

DKIM / DMARC

DKIM レコードや DMARC レコードは、それぞれ _domainkey.example.net._dmarc.example.net. のように固有の名前を使用するため、 CNAME を利用することができます。

default._domainkey IN CNAME provider.dkim.example.net.
_dmarc IN CNAME provider.dmarc.example.net.

SPF

SPF レコードは、 include ディレクティブまたは redirect 修飾子を利用することでほかのドメイン名の設定内容を参照することができます。

@ IN TXT "v=spf1 include:_spf.example.net -all"
@ IN TXT "v=spf1 redirect=_spf.example.net"

ネイキッドドメイン

Gehirn Web Services ではドメイン名の管理権限を認証するため、 ゾーンごとに異なる認証コードを含む TXT リソースレコードを設定する必要があります。 このため、ネイキッドドメインにおいてエイリアスを有効にした TXT リソースレコードを設定すると正しく認証できないおそれがあります。

ほかに代替する手段がなくやむを得ずエイリアスを利用する場合は、参照先に参照元ゾーンの認証コードを設定してください。

@ IN TXT "gehirn-dns-verification=..."

SRV リソースタイプ 

SRV リソースレコードは _submission._tcp.example.net. のように固有の名前を使用するため、 CNAME を利用することができます。

_submission._tcp IN CNAME provider.smtp.example.net.

また、サービスを提供するサーバーの IP アドレスのみを変更する場合は、エイリアスではない通常の SRV リソースレコードを使用し、当該サーバーの A リソースレコードまたは AAAA リソースレコードを更新することもできます。

_submission._tcp IN SRV 10 0 25 smtp
smtp IN A 192.0.2.25

その他の場合

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